Bitcoinのこれからの懸念 (8/8 19時追記あり)
こんにちは。daokasweepです。
Bitcoinの相場が39万を超え、40万を伺う展開になっていて軽くビビっています。
周りの人と話していると分岐の懸念が後退したからじゃないという意見が支配的ですが、じゃあ、本当に問題ないのというと実はそんなことはなく、これからもう一悶着するのではないかというのが個人的な予想です。
では、どんな懸念があるかですが、それを振り返るには今までの分岐問題について振り返る必要があるので、なるべく簡潔に振り返りつつ進めたいと思います。
そもそも分岐問題はなぜ起きたか
いろいろ端折って言うと、スケーラビリティ問題の解決の手段でもめていました。
(正確には全てが終わっていないので現在進行中の事案です)
SegWitを導入するか、導入しないのか、導入するとしたらどのようなプロセスを経て導入するか、この点についていろいろな人を巻き込んで、大もめし、8/1に大変な事が起こるかもとなっていたのです。
そして、いろいろもめにもめた結果、このスケーラビリティ問題についてはSegWit2xという手段で解決が図られることとなり、現在進行形でそのプロセスが進んでいる最中です。
SegWit2xとは
SegWit2xですが、細かい解説は他のサイトに譲るとして、SegWitをアクティベートした後に、Bitcoinのブロックサイズを現行の2倍の2MBにするアクティベートを行うものとなります。
そして現在は、その第1段階のSegWitのアクティベートに向けてプロセスが進んでおり、8月下旬には正式にSegWitがアクティベートすることとなります。
次なる課題2x
SegWitのアクティベートについては、かなりよっぽどのことがない限りほぼ確実に行われる見込みです。
問題はその後の2xが本当に行われるのかどうかと言うところに焦点が移ります。
ところが、2xに関しては依然として、賛成派と反対派に割れている状態になっており、2xが行われるのかどうか、不透明な状態となっております。
そして、2xのアクティベートについても期限が11月になっており、このまま進むとその近辺で慌ただしい動きになることが予想されます。
これこそが今後発生するかもしれないBitcoinの懸念となり、この動向については十分に留意していく必要があります。
BitcoinCashの誤解
8/1にBitcoinCashが誕生しましたが、この存在がある意味8/1の出来事をややこしくした側面は否定できません。
細かいことを書くと、理解しづらくなるのであえて書きませんが、もともとの8/1の分裂の懸念はBitcoinCashとは全くの別物でした。
(そして、そのもともとの懸念を回避するためSegWit2xによるアクティベートが実施されています)
そして、このBitcoinCashですが、周りの人と話していると、現行のBitcoinに不満を抱えるマイナーによって作られ、新たにマイニングされていると思われているようです。
しかし、実際の所、現行に不満を持っている主要なマイナーも現時点ではBitcoinをマイニングしておりで、BitcoinCashは現状ではどこの馬の骨ともわからないマイナーがほとんど掘っている状態です。
BitcoinCashの分岐については比較的安全な分岐であったこと、主要なマイナーがBitcoinCashのマイニングに参加しなかったため、8/1は大きな混乱が起きずに済んだと考えらます。
しかしながら、現時点ではBitcoinCashに参加していないマイナーも今後の動向を注視はすると言っており、SegWit2xの2xがアクティベートでひともめした際に、マイニング先をBitcoinCashに切り替える可能性もあり得ると考えられます。
まとめ
マスコミの報道ではBitcoinの懸念は過ぎ去った雰囲気が流れていますが、実際は問題が全て解決したわけではなく、今後の動向次第では新たな混乱が生じる可能性があり得ます。
bitcoinを初めとした仮想通貨の取引に際しては、この辺の情報を十分に留意して行うように気をつけてください。
8/8 19時追記
Bitcoinのコア開発者がBitcoinCashとSegWit2xをマイニングするノードを拒否するソースコードをマージしたようです。これはコア開発者がBitcoinCashとSegWit2xを認めないと明確に態度を示したものと考えられそうです。
これに対して、SegWit2xの陣営がどういう反応を示すか警戒する必要がありそうです。