スタッフをリーダーに育てるには自分自身に貢献してもらうこと
「まずは自分自身に貢献をするようにしてください」
僕がセミナーの運営統括として、スタッフに対して伝える言葉です。
そしてこれは、僕が世界トップスピーカーのスタッフ経験で学んだ人生においても大切にしている教えでもあります。
今から、約8年ほど前にピーター・セージの来日セミナーのスタッフをした時の事です。
セミナー前日にピーター・セージのスタッフトレーニングがあり、その中で
「なぜ、セミナーのスタッフに関わったんだい?僕に教えてくれないか?」
という質問をピーターがスタッフに投げかけました。
僕は、手を挙げ、自分が彼のセミナーを手伝っている理由を答えます。
そのときの僕の役割は、音響担当だったので、
「音楽でセミナーの雰囲気を作り、参加者に自信を感じさせたリ、背中を押したい。人を夢を叶える手伝いたいと思って参加しています」
と答えたところ、
「他人に貢献をするというのは本当に素晴らしいことだ。でもね、それをすることによって、自分自身にどのような貢献をしていることになるんだい?」
とピーター・セージ。
このピーターの言葉は、あまりにも衝撃的で僕のこれまでの常識を壊し、混乱をもたらしました。
だって、貢献って他人に対してするものだとそれまでずっと思っていましたから。
自分自身に貢献することなんて意識は、頭の中にこれっぽっちもなかったわけですし。
「なんだって?自分自身に貢献だって?なんだ自分自身に貢献って?」
もうさっぱり分かりません。
しかし、これが僕の生き方にパラダイムシフトを起こすきっかけとなりました。
ピーターのセミナーが終わり、僕は自分自身への貢献について考えました。
そもそも貢献って何だろう?
なんで自分自身への貢献が大切なのだろう?
他者貢献よりも先に自己貢献があるのはなぜ?
このようなことを、日常と照らし合わせたりしながら、何カ月も考えていった所、ある時、1つの答えに辿り着きます。
貢献とは、無条件の愛である、と。
貢献をするとは、無条件の愛を示すこと。
人によってその答えは違うと思いますが、僕は、このような答えに辿り着きましたね。
ではなぜ、自分自身への貢献からスタートするのか?
それは、他者貢献が自己犠牲になってしまう場合があるからです。
誰かの幸せをサポートしているのに、自己犠牲になり、自分が幸せを感じていない、なんて、そんなバカな話はありません。
そして、自分が幸せを感じるからこそ、誰かを幸せを感じさせることができるわけで、自分に貢献ができるからこそ、真の他者貢献ができるんですね。
さらに言えば、他者貢献で自己犠牲になるのは、他人の軸で生きていることに他なりません。
まずは自分を中心に置き、全てを自分から始めることが、自分の軸に生きることのスタート。
自分の軸で生きることは、まずは自分に貢献する生き方をすることであり、それがリーダーとしての在り方ではないかと、僕は感じています。
もしも、自分自身への貢献 = 他者貢献 となっている状態の人がセミナースタッフだとしたら、そのセミナーはどのようなものになるでしょうか?
参加者への影響、そして、セミナーを中心にした周囲への影響は、どの様なものになるでしょうかね?
セミナーの質、影響力はグンと上がっていくことでしょう。
セミナーのため、スタッフのため、参加者のため、地域や業界、ひいては世界のためにも、スタッフには自己犠牲にならないように、自分自身への貢献となるセミナーのかかわり方をスタッフにはしてもらいたいですね。
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