[Enigma Catalyst] Enigmaの共同創業者であるガイからコミュニティの皆様へのメッセージ
Enigmaの共同創業者兼CEOである私ガイ・ジスキンドから、皆さんにお伝えしたいことがあります。私は今、Enigmaとそのコミュニティに対して最近行われた攻撃への対処の一環としてこの記事を書いています。それとともに皆さんに共有したい重要な告知がいくつかあります。
皆さんもすでにご存知の通り、今週初めにEnigmaコミュニティは巧妙なフィッシング攻撃のターゲットとなりました。これと似たような手口による攻撃はこれまでにも数多く行われており、暗号通貨コミュニティの悩みの種となっています。大抵の場合、有望なトークンセールや暗号通貨プロジェクトがターゲットにされているようです。私たちは攻撃者によって明らかにされた脆弱性の対策に取り組んでおり、コミュニティの安全とトークンセールの成功を保証するためにそれ以外の対策も講じています。私を含めたEnigmaチームだけでなく、パートナーの皆さまやコミュニティの皆さまが今でも熱心に対策を行って下さっている中、私の個人的な考えについてコミュニティの皆さまと共有する必要があると感じています。
フィッシング攻撃の被害に遭われた方々は言うまでもなく、Enigmaにとっても、コミュニティの皆さまにとっても、この数日間は極めて厳しい状況となりました。このような状況においても、なんとか被害を食い止めようとして下さったコミュニティの皆さまの行動に、Enigmaは非常に感謝しています。攻撃が開始された数分のうちに、そしてインシデント発生後の数日間にわたって、コミュニティは常にリードをとって下さいました。個人的に何の得にもならないにも関わらず、善良な方々は新たな攻撃を警戒するだけでなく、新しいスキャムサイトを閉鎖するよう働きかけ、コミュニティに情報を伝え、私たちが安全でいるための支援を行ってくださいました。今でさえ、コミュニティ内の献身的なメンバーがスキャマーを追跡しようと休みなく私たちに協力してくれています。皆さまからのこのようなご尽力により、すでに盗まれた資金の一部をロックすることに成功しました。
しかし、攻撃の影響を弱めようと皆さまが最善を尽くして下さったにも関わらず、コミュニティのメンバーの中からおおよそ50万ドルもの資金が攻撃者によって盗まれてしまいました。何よりもコミュニティを大切にしている私たちにとって、次にくる大きなイノベーションの波を支援するという希望を抱いて私たちの仲間になって下さった人々が、このような悪意のある行為の犠牲になってしまうということほど最悪なことはありません。Enigmaにいるすべてのメンバーにも、次の一大ブームになるプロジェクトを支援するという希望を抱いて他のプロジェクトに貢献してきたと言う経験があります。相当量の資金が奪い去られるというだけでなく、そのような栄誉までも奪い去られてしまうというような辛いことは、誰にとっても経験すべきものではありません。私たちを信頼してくれた人に対しては一層強くそう思います。
だからこそ、私たちは責任を取ろうとしています。スキャム攻撃によって資金を失うという経験をされた方々に辛い思いをさせてしまったことを本当に申し訳ないと感じており、このような巧妙なフィッシング攻撃の犠牲となってしまわれたすべての人が金銭的に損害を受けることがないようにしたいと考えています。そこで、トークンセールの終了後に、この攻撃によって資金を失ったすべての方に対して資金を返還したいと考えています。私たちは、すでに被害を受けた当事者の方々の一部と直接コンタクトをとっています。もし皆さんの中で資金を失ったにもかかわらず私たちとまだコンタクトを取れていない方がいらっしゃいましたら、ご自身の情報とトランザクションの情報を添えて[email protected]までご連絡ください。個別的にコミュニティの皆さんに対処していきたいと思います。
今週起きた出来事は、私たち全員にとって重要な教訓となりました。トークンセールが始めから終わりまで安全であることを保証するために、私たちは内部的にだけでなく、経験豊富なパートナーの皆さまとも連携して取り組みを行っています。Enigmaのトークンセールシステムは、友人でありパートナーでもあるElementによって導入されています。Elementには、注目度の高いトークンセールを安全に成功させてきたと言う実績がいくつもあります。私たちはまた、厳しいセキュリティ対策を行うとともに、データ共有とパスワード管理に関する全社的なポリシーを整備しています。また、トークンセール期間中に共有される情報についての懸念を払拭するために、9月11日に開催予定のトークンセールではライブストリーミングを行う計画を立てています。私たちEnigmaはプロジェクトに対して全責任をもち、この取り組みが私たちのデジタルなアイデンティティを現実世界のアイデンティティに結びつける際に役に立つべきだと考えています。このようにすることで、トークンが予想通りに順調に進み、すべてのコミュニケーションが二重にチェックされるということが確実となります。
上記のような厳格なセキュリティメカニズムに加えて、Enigmaはこの業界における優れたパートナー数社とともに、特別なサイバー犯罪部門によって指揮されている調査にも協力しています。ただ資金を取り戻すだけでなく、将来開催されるありとあらゆるトークンセールを同様の悪意ある攻撃から保護するために必要と考えられるすべての措置を講じていくつもりです。
このような攻撃があったにもかかわらず、コミュニティやサポーターの皆さんがEnigmaプロジェクトとトークンセールを支援し続けてくださっているということは、私たちにとって非常に幸運なことです。昨日の時点で2,000万ドルの調達上限に達していたため、適格投資家用のプレセールはすでに終了しています。Enigmaのプレセールは定員枠を大きく超えるほどの規模であったため、コミュニティのすべての皆さんが確実に参加できるようにするためにはこれ以上の新規のご参加をお断りする必要がありました。私たちの注意は今や完全に9月11日開催のクラウドセールに向けられており、それに向けてセキュリティの強化とSlackチャンネルの再オープンに取り組んでいます。
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このような辛い時でも弊社をご支援して下さった皆さまに対して、重ねてお礼を申し上げます。今回の出来事によって引き起こされた苦痛は非常に大きなものですが、皆さまのご協力があれば、素晴らしいプロジェクトとコミュニティを構築し続けることができるのだということを私たちは今まで以上に強く実感しています。私たちは皆さんとともに素晴らしいシステムを構築し、何百万人もの人がそこから恩恵を受けられるようにしたいと考えています。新しい境界を探索し、これまでに誰も到達したことのない未知の場所へと果敢に進んでいきましょう。
心を込めて
Enigma共同創業者兼CEO
ガイ・ジスキンド(Guy Zyskind)