インフルエンザの予防接種を打ったら発熱した?副反応ってなんだ!?

in #japanese7 years ago

11月下旬に入り寒くなってきました。
日本ではインフルエンザの流行シーズンが近づいています。

当方は東京勤務ですが、既に100名強のオフィスで20名を超えるインフルエンザ感染者が発生しています。
先週は3名だったのが急増。まさにパンデミックです。

さて本題です。
うがいや手洗い、マスク着用の他、有効な予防手段として"予防接種"があります。
今年は生産の遅れから予約がなかなか取れない中で、先週末(11/18)に予防接種を受けることができました。

「やれやれ」と思った矢先、急激に上がる体温。

10:30 37.1℃(予防接種前。平熱+0.3℃程)
 ↓
 12:30 38.6℃(外食中。明らかにダルさを感じたため検温)
 ↓
 14:30 39.2℃(帰宅後)

「これはヤバい」と思い、午後の診察が始まる15:30丁度に予防接種を打った病院へ。
(正直、予防接種を打つ前に職場でインフルエンザウイルスを貰っちゃったか??と考えてました)

先生に経過を話すと、
「予防接種の副反応だね。蕁麻疹は出てないね?
 よくあることだから心配いらないよ。予防接種でインフルになることはないから」と即答。
  ※蕁麻疹が出ているとアレルギー反応の可能性があるため、注意が必要とのこと。

抗生剤と解熱剤を処方いただき、帰途につきました。

帰宅後、処方された薬を飲み、みるみる元気になる身体。
夜には37.3℃まで体温が下がり、食欲も回復しました。(お昼は回転すし2貫で限界でした)
翌朝には36.4℃(平熱)まで下がり、本日は無事に平常運転で出勤中です。

いままでこんな経験はなかったので、副反応について調べてみました。
ワクチンとは一体何ぞやというところから記載しようと思います。

1.ワクチン、予防接種とは、
 ワクチンとは感染症の予防接種に使用する薬液のことで、
 細菌やウイルスに感染するとその病原体に対する抵抗力が体内に生まれる
 という原理を応用したのがワクチンによる予防接種。
 病原体の毒性を弱めたり、無毒化したものをワクチンと呼び、
 これを接種すると、実際には病気にかからなくてもその病気への免疫ができ、
 感染症の発症を予防したり、症状を軽度にすることができるそうです。

今まで知らなかったのですが、ワクチンは無毒化(弱体化)したウイルスなのですね!
 地震体験車(起震車)で地震の訓練を受けるようなイメージでしょうか。(ちょっと違う?)

2.ワクチンの作られ方(アステラス製薬HPより)
 では、そのワクチン(無力化されたウイルス)はどのように作られるのでしょうか?
 (1)インフルエンザワクチンの基になるウイルスを選定する
  インフルエンザワクチンの基となるウイルス(ワクチン株)は、国内外のインフルエンザ情報に基づいた流行の予測から決定されています。
  毎年WHO(世界保健機構)が推奨ワクチン株を発表し、国内の流行分析、世界の最新情報などを基に、
  国立感染症研究所(感染研)をはじめ、インフルエンザ研究の専門家などによって日本のインフルエンザワクチン株が決定されます。

(2)ワクチン製造メーカーでインフルエンザワクチンが作られる
  インフルエンザワクチンは厳正な管理の下、以下の工程で製造されています。
   ①産卵後11日経過した受精卵にワクチン株を接種し増殖させる
   ②エーテルによる不活化処理
   ③副反応に関わる成分を分離
   ④有効成分が凝集し、花びら様の形状になる
   ⑤原液調整して出来上がり

(3)品質検査を行う
  まず、それぞれの製造施設で、厚生労働大臣が定める『生物学的製剤基準』に基づいて厳しい品質検査が行われます。
  これを「自家試験」と呼びます。自家試験に合格したものが、さらに国立感染症研究所(感染研)での「国家検定」を受けます。
  これら2つの品質検査に合格したものだけが、その年のインフルエンザワクチンとして医療機関に出荷されます。
  日本のインフルエンザワクチンは、世界的にも高い基準の品質管理の下で製造されています。

ワクチン.gif

3.副反応とは
 感染症の原因となる最近やウイルスを弱めたり、無毒化したものを接種した際、
 自然に感染した場合と同じように、体の反応として一時的に、症状がでることがあり、これを副反応と呼ぶそうです。
 弱めたウイルスがちょっと"お痛"をして、その影響が出ちゃったのが副反応ということですね。

副反応が出ても注射位置が赤く腫れたりする程度のことが多く、重症化することはまれなようです。
発熱しても、私のように2,3日で下がることがほとんどのよう。
ご心配な方は下記を参考に先生の指示を仰ぐことをお勧めします。
 ・予防接種を受けたあと30分間は接種場所で様子を見る。
 ・生ワクチンでは3週間、不活化ワクチンでは24時間は副反応の出現に注意。
 ・接種当日ははげしい運動をしない。
 ・注射した部位をこすらないよう注意。
  ※最近は入浴に関しては特に問題ないようです。

巷では、「今年のワクチンは副反応が出て体調を崩しやすい」との噂が一部流れておりますが、
先生によると「そんなことはない」とのこと。
実際、妻子は問題ありませんでした。

副反応よりも、実際にインフルエンザに掛かった方がリスクは大きいので、
流行が本格化する年末までには予防接種を打っておきたいですね。
(12月上くらいにはワクチンの製造も需要に追いつくそうです)