モバイル端末としてのWindowsとAndroid (Windows編)
ドーモ、仮想通貨にせよ何にせよ、現代は素早い情報を仕入れることが重要になってくる訳ですが、
ほとんどの人は情報機器端末はスマホだけ、あってもmacbookかSurfaceでしょう。
私としては、スマホだけで全てを賄うというのは中々苦手です。そもそもバッテリーが持たない。
それに、仮想通貨の取引所がそうである様に、スマホ版のUIとパソコン版のUIでは、後者の方が操作が簡単かと思われます。
板選択もスマホだと大変です……
さて、そんな時代に重宝するのがモバイル機器。お外でも持ち歩ける端末達です。
モバイル機器マニアとしてここは外せないですが、
モバイル機器の使いやすさとは本体の優秀さのみではなく、内部の、システム面の良さが重要になります。
どんなに持ち運びしやすく、優れた筐体をしていても
「システムに弱い所があり ビットコインがなくなった」とか言い出したらダメですし、起動速度やソフトウェア資産、もちろんUIの優秀さ、簡単さも、自分なりの使い方をする為には重要な訳です。
じゃあ、何を選べばいいのか?
ぶっちゃけ私はWindowsとAndroid以外を本気で使った事はない※のですが、
こいつら、良い所と悪い所が分かりやすいですね。
という訳で、今回はこの二つ、WindowsとAndroidの魅力と酷い部分について、です。
Windowsの事を一言で表すなら、「普及機」これに尽きるでしょう。
長年、パソコンのOSとしてのトップの座を守り続けている為に、
Windowsほど解説・情報・ソフトウェアに恵まれたOSは他にはそうありません。
ほとんどの不具合は自分が調べる頃には誰かがブログなどで解説しています。
また、情報リテラシーの低い人達も使用するOSだけあって、細かな操作方法、例えば電源の切り方一つ取っても、極力専門用語を排除した形での情報があり、
知恵袋などの質問サイトにも多くの操作方法が載せられています。
そういう意味では、あらゆるOSの中で最も細かな操作まで解説されているOSだと言えるかもしれません。
また、ソフトウェアも多く存在します。
家計簿などの一般家庭向けのソフトウェアから、小説執筆支援ソフト、ゲーム(特にフリーゲームは圧倒的な数を持っている)、プログラミングからイラスト編集、動画作成にスーパーマーケットのレジにと、あらゆる電子的な用途のソフトウェアが揃っており、
個人・法人を問わず作られ続けて二十年を超える圧倒的なソフトウェア資産こそ、
Windows最大の魅力と言っても良いでしょう。
仮想通貨のウォレットもWindowsはほぼ必ずと言って良いほど存在しますしね。
Windowsは長らくシェアトップであり続けた歴史とユーザー数、という二つの圧倒的な優位性を持っているOSです。
加えて、数多くのメーカーがWindows搭載のPCを作っている、というのもメリットです。
スペックや価格の融通が利く所はもちろん、見た目にも色々なものが存在していて、選択肢が多いですね。
デスクトップからノートパソコン、タブレットから2in1、スティックから携帯電話まで、色々な物に搭載されている為に、価格帯や使用スタイルによって選べるという明確な利点が存在します。
変形合体したり、超小型だったり、ガラケーに搭載されたり、バックパック型だったりと、面白おかしな端末も多く作られていますね。
そういった面白さもまた、Windowsの利点です。
また、ユニークな部分として、英語キーボードでも、設定で日本語キーボードとして利用可能というのがあります。
半角/全角キーを多用する自分として存在しないと困るキーなので、英語キーボードでも使えるのは本当に魅力です。
昔はモバイル機器としては瞬間起動の面であまりにも後れを取っており、時間のある時にしか使えないOSでした。デスクトップ向けの存在であったことは否めません。
最近ではスリープからの復帰はもちろん、起動も早くなってきています。
その点でも、モバイル機器として実用状態にあると言って良いでしょう。
もちろん、悪い所も存在しますよ。
最悪なのが、Windowsの月一定期アップデートです。
セキュリティ対策などの面から、必ず必要である事は確かなのですが、これが褒められたモノではありません。
モバイル機器は自然と全体的に低スペックになりがちですが、
そのアップデートが少ないメモリとか弱いCPUを圧迫する。
低スペックが故にアップデートが安定しない。
容量が少なくて失敗する、等々、あまりにも面倒な問題を引き起こしがちです。
そこそこのスペックをした機器である事を前提に作られている事が見え見えのアップデートが行われています。こちとらAtom・ROM32GBじゃあ! 更新失敗した!
これが年に一回であれば我慢のしようもあるのですが、月に一回です。月に一回はその地獄が待っている。
アップデートを無視するのは流石に危険なので、見逃すこともできない。
インターネットに接続しないという選択肢はありますが、あるだけです。
ネットに繋がっていないWindowsでやれる事はかなり限られているでしょう。
また、明確なサポート期間が設けられているのも痛い。
いや、サポート期間のないOSなんて存在するかどうかは知りませんが、やはり使いにくいポイントではあります。
せっかくのソフトウェア資産が、OSの更新によって使用不可になってしまいがち、という問題も大きな欠点として存在します。
これは、Windows10になって動作環境の設定ができる様になり、随分と簡単になりました。
が、限界もあり、Windowsに新規採用されたソフトウェアが、古い時代のソフトウェアの起動を阻害してしまう時もあり、問題と言えるでしょう。
しかし、それでもソフトウェア資産の魅力は素晴らしいものがあります。
重要な点として、ユニークな機能を盛り込まれた一品もの(特に個人作成)のソフトウェアはWindowsだけでしか使えない物も多いです。
使いたいソフトがある。それが理由であるならば、Windowsは素晴らしすぎるくらい良いOSだと思いますね。
つまり、任天堂の社長であった故・山内博さんの名言
「ユーザーが欲しいのはハードではなくソフト。ソフトがあるから、しかたなくハードという箱を買う」
という、例のものです。
……モバイルガジェットマニアの言う事ではないかもしれませんね
Androidへ続く。
ちなみに私としては、7型以下のおすすめはGPDシリーズ一択。
1kg以下のおすすめはレッツノートのRZシリーズです。
NECのハイブリッドゼロやASUSの安価で軽量な物も悪くはありませんが…
そこらへんは好みだと思いますね。スティックPCも面白いと思います。
WindowsPCのモバイル系で使われていたCPUであるAtomが開発終了してしまった為、
今後、Windows搭載のモバイル機器がどうなるかは未知数です。
SnapdragonでWindowsを…という話もありますが、あれがどれほど成功した所で、Snapdoragonの調達コストが高ければ採用されません。
最新機種でもモバイル機器はまだAtomを使っています。早くどうにかなればいいんですが…
※MacOSとiOSとLinux系統の事はよくは知りません。仕事で多少操作する機会はありますが、
前者はともかく、後者は難解という欠点があります。
debianは使った事がありますが、何のことか全くわからず断念しました。
私は、ガジェットマニアではあっても、モバイル機器コレクター寄りで内部的な方はほとんど関心がないので、
解説などでコマンド操作など専門用語たっぷりの解説を読んでも頭から抜けていってしまい、結局Linuxディストリビューションは全く使いこなせていません。AndroidはLinuxベースらしいですが、それは置いておきます。
簡単という噂のubuntuはどうにも、モバイル機器のスペックでは厳しい、プリインストールされているOSとしてはほぼ存在せず、後から入れなければならない、というデメリットがあるのが引っかかっています。