世界遺産「嚴島神社」はなぜ海の上に建つのでしょうか

in #travel7 years ago

世界遺産である「厳島神社」は広島県の宮島にあります。
「神を斎(いつ)き祀(まつ)る島」という語源のように、
厳島(宮島)は古くから島そのものが神として信仰されてきました。

厳島神社は海の上に建つ大胆な構成で、
背後に広がる緑とのコントラストもまた格別な美しさがあります。
平成8(1996)年には世界遺産に登録されました。

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嚴島神社は推古天皇元年(593年)、1423年前に佐伯鞍職が創建。
その後、「平清盛」が安芸守(あきのかみ)になったことにより、嚴島神社を厚く信仰。
平清盛は、仁安3年(1168年)頃に 現在のような寝殿造りの海上社殿を造営したといいます。
その後、1571年に毛利氏によって本殿の改築や反橋や大鳥居の再建など大規模な修復が行われたそうです。

厳島神社本殿.jpg

そもそも、なぜ嚴島神社は潮の満ち引きのある場所にわざわざ建てられたのでしょうか。
それは、「宮島全体が神」と捉えられていたため、木を切ったり土を削ることで
「ご神体」を傷つけないようにと潮の満ち引きのある場所に造られたため、といわれています。

今では国内外から平日も多くの参拝客が訪れますが、
江戸時代にはすでに伊勢詣、四国遍路と並んで
西国の民衆の代表的な参詣地として流行したようです。

青い海と背後に広がる緑の弥山を借景とした朱の嚴島神社は、
松島、天橋立と並ぶ「日本三景」の一つとして有名です。

宮島大鳥居歩く人.jpg

日本最大級の御本社の本殿は毛利元就によって元亀2年(1571年)に改築されたもの。
広さ82坪という国内有数の規模を誇っており、一切の扉も壁もない開放感に満ちた神聖な空間です。
三女神と呼ばれる
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、
田心姫命(たごりひめのみこと)、
湍津姫命(たぎつひめのみこと)を祀っています。
三女神は海の神、交通運輸の神、財福の神、技芸の神として厚く信仰されているといいます。

厳島神社本殿02.jpg

厳島神社回廊.jpg

御本社の祓殿正面にある高舞台は、大阪の四天王寺・住吉大社の石舞台とともに
「日本三大舞台」といわれています。
嚴島神社の神事である「管絃祭」は毎年旧暦の6月17日に行われています。

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INFORMATION
住所
〒739-0588 広島県廿日市市宮島町
TEL
0829-44-2020 (※9:00から16:00まで)
FAX
0829-44-0517
URL
http://www.itsukushimajinja.jp/index.html
お問い合わせ先
嚴島神社社務所

営業時間
【嚴島神社】 開門〜閉門
1月1日 0:00 〜 18:30
1月2日 〜 1月3日 6:30 〜 18:30
1月4日 〜 2月末日  6:30 〜 17:30
3月1日 〜 10月14日 6:30 〜 18:00
10月15日 〜 11月30日 6:30 〜 17:30
12月1日 〜 12月31日 6:30 〜 17:00
【宝物館】 開門〜閉門
通年 8:00 〜 17:00
【千畳閣】 開門〜閉門
通年 8:30 〜 16:30
定休日
施設点検のため、臨時休館あり
アクセス
■電車
JR西日本 宮島口駅
広島電鉄 広電宮島口
船舶
宮島口桟橋から フェリーで宮島桟橋へ(約10分)
徒歩
神社入り口

■自動車
山陽自動車道 廿日市ICより宮島口へ(約15分)
山陽自動車道 大野ICより宮島口へ(約15分)
※ 土曜日曜祝日連休の渋滞時は不明
駐車場情報
無し
料金
嚴島神社
昇殿料
※障害者手帳、療育手帳を携帯の方は、手帳をご提示ください。

・大人  300円(神社) 300円(宝物館) 500円(共通割引)
・高校生 200円(神社) 200円(宝物館) 300円(共通割引)
・小中学生 100円(神社) 100円(宝物館) 150円(共通割引)
(各50名以上)
・大人  250円(神社) 250円(宝物館) 400円(共通割引)
・高校生 150円(神社) 150円(宝物館) 200円(共通割引)
・小中学生 70円(神社) 70円(宝物館) 100円(共通割引)